わたしたちの活動

2021年07月15日 

[緊急要望書] 新型コロナウイルス感染症ワクチンの供給不足について、早急に解決するとともに、国民に対し事態の説明を行い、二度とこのようなことのないようにワクチンの接種・供給政策の抜本的見直しを求めます

新型コロナウイルスワクチン接種担当大臣 河野 太郎 様
厚生労働大臣 田村 憲久 様

2021年7月15日
大阪民主医療機関連合会
会長 大島 民旗

緊急要望書

新型コロナウイルス感染症ワクチンの供給不足について、早急に解決するとともに、国民に対し事態の説明を行い、二度とこのようなことのないようにワクチンの接種・供給政策の抜本的見直しを求めます

 

 現在、多くの医療機関では新型コロナウイルスの感染から地域住民のいのちを守るためにワクチン接種に力を注いでいますが、ここにきてワクチンの必要数が医療機関に納入されない事態が発生しています。

7月第2週の納品は必要数の10分の1

 当連合会に加盟する大阪市内のある診療所は、この間のワクチンの供給数を踏まえ、7月第2週に1,410人への接種を計画し、ワクチンの配送を依頼していました。しかし、大阪市保健所からは150人分しか分配されず、理由を問い合わせても納得できる回答を得られませんでした。

 その結果、2回目の接種の方のワクチン接種を確保するために、1回目接種の方の予約を断らざるを得ない状況が発生しており把握できているだけで1,880人、3,760回分に上ります。さらに予約変更や、接種中止の対応に職員の手がとられ日常業務にも支障をきたしているだけではなく接種ができないことによる落胆や怒りの声も一手に受ける職員の疲弊は増大しています。同様のことが数多くの事業所で発生しています。

 予約をすでに行っているにもかかわらず断らなければならない、医療従事者とかかりつけ医の信頼関係に大きくかかかわる事態です。

 

以下の点、要望します。

  1. 早急にワクチン確保の具体的手立てを行い、一刻も早く医療機関の必要数に応じた供給を行うことを要望する
  2. 予約したにもかかわらず実施できず、医療機関からキャンセルを伝える事態が発生している。この事態を医療機関に任せきりにせず、至急今回のワクチン不足が生じた原因について解明し、国民に対して事実を正確に説明することを要望する
  3. 今後ワクチンの供給から接種に至る経過を精査し、必要数・予約・供給の管理を行政の責任で行うことを強く要望する

以上