大阪社保協通信  1259号 2022.8.2

 

メールアドレス:osakasha@ poppy.ocn.ne.jp        大阪社会保障推進協議会

  http://www.osaka-syahokyo.com/index.html       TEL 06-6354-8662 Fax06-6357-0846

 

2022年度自治体キャラバン行動にむけて〜資料集発送しました。事前学習会のレコーディングを聞くこともできます。さあ、学び行動しましょう。
 2022年度自治体キャラバン行動資料集が、各地域社保協、個人会員のみなさんにはすでに届いているはずです。大阪府内市町村に対しても資料集発送済です。

 大阪社保協ホームページ「2022自治体キャラバン」のページには最新日程を、回答書も届き次第アップしていきますので、適宜ご確認ください。

 

2022年度自治体キャラバン行動

2022.8.1現在〕

懇談時間

自治体名

集合時間/場所

会場/担当課

819日(金)

10001200

岬町

 

住民活動センター(B)/しあわせ創造部・今坂072-492-2713

14001600

岸和田市

 

市役所新館4階第2委員会室/総合政策部広報広聴課・竹内072-423-2386

823()

13001500

泉大津市

 

職員会館3階集会室

824日(水)

10001200

泉南市

 

総合政策部秘書広報課・彦野 072-483-0002

825()

9301145

和泉市

 

 

15001700

交野市

 

企画財政部政策企画課・奥田 072-892-0121内線233.234

826日(金)

10001130

寝屋川市

 

経営企画部企画二課・杉村 072-825-2019

14001600

千早赤阪村

 

村立保健センター3階集団指導室/福祉課・西浦0721-26-7269

829()

10001200

門真市

 

 

市役所別館第3会議室/人権市民相談課・松村 06-6902-6079

830()

10001200

泉佐野市

 

市民協働部自治振興課広報広聴課・大石072-463-1212(内線2274.5)

831()

100012.00

河内長野市

 

総合政策部広報広聴課・井上0721-53-1111(内線578)

96()

10001200

枚方市

 

健康福祉部健康福祉政策課・田村072-841-1319

 

【事前学習会日程】

 

◆729()14時〜 藤井寺市民会館  河南ブロック事前学習会(20人参加)

730()10時〜 大阪社保協主催zoom学習会

レコーディングを聞くことができます。パスコードをいれてください。

https://us06web.zoom.us/rec/share/aA8AyK3TkcwwnCNW1Ev-fNgkemdtPAhJxQkViCaj0vHC1O4wGq0EeIPlKg9R7Vki.EzDYvhOMZLDLLRHR

パスコード:  3UCVQ%$u

 

◆8月4日()18時〜 岸和田市福祉センター 泉州ブロック事前学習会

85()18時〜 大阪社保協主催zoom学習会

https://us06web.zoom.us/j/86137178983?pwd=OUlWRFA3V2NLMi83cFp2VWd5WjM2UT09

ミーティングID: 861 3717 8983  パスコード: 650578

810()18時半〜 寝屋川市民会館 北河内ブロック事前学習会

826()18時〜 富田林市職労会議室  河南ブロック事前学習会

 

 事前学習会を企画している地域のみなさんは、ぜひそれをブロック学習会として拡大していただきますようお願いします。日程等のご相談は大阪社保協までお寄せください。

 

728日共同記者会見「日本一高い大阪の国民健康保険料・介護保険料問題と大阪での手遅れ死亡事例」
 大阪社保協と大阪民医連は、728日ハイブリットで標記の共同記者会見を実施しました。ここでは、寺内事務局長が報告した日本一高い統一国保料についての内容について掲載します。

なお、当日の全資料が欲しい方は、大阪社保協あて「共同記者会見資料希望」とメールしてください。

 

 

大阪府国保統一による国保料高騰及び貧困を作り出している実態について

         2022.7.28 共同記者会見

                        大阪社会保障推進協議会 事務局長

一般社団法人シンママ大阪応援団代表理事 

          寺内順子

 

2022年度大阪府内市町村国保料について

別表@ 今年度の各市町村のモデル国保料です。

別表A 2019-2022年度のモデル国保料比較です。統一国保料というのは、2024年度の大阪府国保統一にむけて大阪府が計算した保険料です。現在はまだ経過措置期間ということで、統一保険料に合わせていない自治体も多くあります。みていただいてわかるように統一保険料が大阪で一番高い保険料ということになります。

     

□大阪府統一国保とは何か

国の政策として、2018年法改正により、国保の運営は都道府県単位となりました。三年に一度、「都道府県国民健康保険運営方針」が策定され都道府県ごとの運営方針が決定します。保険料は都道府県が毎年都道府県全体の医療費を予想し、国や他の医療保険からの収入などを勘案し必要収納額(事業費納付金)を計算し、それを市町村ごとに人口シェア、所得シェア、医療費シェアを加味して案分します。

大阪府は全国で一番最初に統一国保料にすると決定。統一国保料とは、人口と所得だけで案分するやり方で、医療費水準は加味しません。それにより、所得の高い被保険者(加入者)が多い自治体の国保料は高額になるという結果となります。また、歴史的に低所得者が多い大阪の自治体は、独自に低所得者減免など様々な独自減免制度を作っていましたが、そうした救済制度は「統一国保料」にするために次々と廃止されていっています。また、統一国保料に合わせるために、国保会計は黒字であるにも関わらず、次年度繰越ができず、基金を積み上げているという実態にあります。【図表B】

実際には2018年にすぐ統一国保料になったわけではなく、2024年度までは経過措置となっています。

 

□大阪の国保料は全国と比較してどうなのか

別表C 今年度の統一保険料と大阪市及び大都市(京都市、横浜市、川崎市、名古屋市、東京中央区、さいたま市)を比較しています。

大阪府統一保険料は他の自治体と比較しても最も高い国保料です。大阪市は別表@にあるように、大阪府内では30番目前後の保険料金額です。その大阪市でさえ、他の大都市の国保料に比べ高額です。

別表Bで注目すべきは名古屋市です。注釈に書いている通り、名古屋市独自減免として、扶養家族がいる世帯は一人につき33万円、障害者控除対象の扶養家族が場合は一人につき86万円、本人が障害者控除対象者である場合や寡婦控除、ひとり親控除がある場合は1世帯にあたり92万円の控除があります。

例えばひとり親で子どもが二人いる場合は92万円+33万+33万円=158万円の控除となり、43万円(基礎控除)158万円=201万円まで所得割はゼロ円となります。

障害者のひとり親で子どもが二人いる場合は250万円の控除となり、43万円+250万円=293万円まで所得割はゼロ円となります。これらの減免は申請は不要です。

□シンママから寄せられたリアルな声

 別表D 短期間ですが、シンママ大阪応援団のママたちに国保アンケートを実施したところ9人から返信がありました。シングルマザーの場合、「子どもの医療費助成制度」「ひとり親医療費助成制度」(大阪の場合1診療機関1500円、月額上限2500)を使うためには医療保険証が必須となるため、無理してでも国保料を支払わなければならないという事情があります。一方、保険料が生活を圧迫し、病気なのに医療費が払えず受診できないという声も。

 

○生活費(税金、保険料、光熱費、通信費等)が払えないわけにはいかないので、食費等最低限以下の生活で節約をしている。たまに、こんな生活をするなら、最低限の暮らしはして、払えませんと言ったらいいのかと揺らぐ時がある。子供たちは教育費以外、着るもの学用品等やパンツも含め下着も含めておさがりを探し当てているが、大きくなってくると、それも難しい。食べるものも、おなかを満たす米がほぼウエイトを占め、野菜も主食もほぼろくすっぽは食べていない。節約だけでなく、作るという力がない(病気により)こともある。なら、お惣菜を買って十分食べて、保険料払えませんと言えるかといえば、それができない。

 

○毎月の収入が14万程です。(時給1000×7時間、週5勤務)それなのに、保険料15,000円は高すぎます。収入の10分の1です。とてもじゃないけど払えず、先月からの分も払えていません。でも払わないと新しい保険証が貰えなくなります。また10月の保険証の更新月の前に滞納のお知らせが届くのかと思うと頭が痛いです。

 

○保険料について思う事は1つあります。私は持病をもっていますので、就職活動をしているものの現時点では無職です。つまり収入は養育費と児童扶養手当てのみです。非課税世帯です。

通院もしているので、生活保護も視野に入れていいみたいなのですが寝ててもお金が入ってくるカタチになる事は社会復帰を遠ざける事になると思い、有金でやりくりしています。ただ我が家の収入は生活保護世帯の収入より大きく下回っています。国保の料金は今月から上がりました。一律値上げだそうです。その時感じた事は、生活保護を受けたら国保の料金は全額免除になるつまり0円。病院の受診料も0円。今より生活がらくになる!と。生活保護を受けずに、社会復帰し頑張ろうと目指す事は、我が家にとって貧しい生活を選択してしまっているような気がしました。生活保護だと国保の料金は全額免除され毎月の収入も今の生活に比べかなり上がるようです。医師や周りのアドバイスを受け、生活保護を受けた方がいいのかと考えたりしました。

でも、持病をもっていたって人として生きていきたい。社会で働きたい、この思いは国にとっても利益のある事だと思います。矛盾したシステムですが、生活保護を受けず、国保の代金も支払い頑張れるところまで頑張ろうと思っています。

 

○去年は児童扶養手当の条件から外れる理由があったが、無職だったので、自分の分の医療費3割が払えないので、投薬がないと動けなくなるため精神科だけは行き、がんの経過観察のための婦人科受診や皮膚科、歯科医などは行っていない。

 

 

□国保加入のシンママ高橋惠子さんからの発言

14歳と11歳の子どもを育てています高橋惠子と申します。

我が家の国民健康保険料は、月々4,980円です。私の収入は、4つの仕事を掛け持ちしていますが月収は10万円程です。仕事は事務職で、コロナ前ですが、1日4時間、週に4日の勤務時間で月収は8万円弱でした。

新型コロナウイルス感染症がはやりだして仕事量が減り、3月の給料は2万円を切り、4月にはゼロになりました。

20206月国民健康保険料の減免制度の事を知り、...というか、寺内さんが教えて下さったのですが、早速ネットで検索をして申請用紙をダウンロードし、書類に不備のないようにくまなくホームページに書かれいていたことを何度も繰り返し読み、区役所へ申請しに行きました。区役所でも特別の窓口が設けられていて、混雑することもなく、長く待たされることもなく、区役所に着いて5分後には区役所を出ていた、という感じでした。手続きは思った以上にスムーズにいきました。窓口の方達の対応もとても親切で丁寧でした。で、その数週間後に全額免除の通知が家に届きました。なので、その年の1年間、国民健康保険料は無料になりました。

2021年も国民健康保険料の請求書が届き、コロナ禍で収入は減ったままなので減免の対象になるのかな、と思って申請しようとしましたが、減免の条件が「前年度の収入の3割以上減」ということでした。その前年にあれだけ収入が減って、またそれ以上に減ってないと申請できなくなっていたので、去年はこれまで通り支払うことになりました。収入が新型コロナウイルス感染症が流行った年以上減るって事は限りなくゼロに近い収入でないとこの制度を利用することは無理ということになります。

普段の生活ですが、給料が少ない分、節約できるところは全て節約しています。交通費節約のため大阪市内の移動は自転車です。雨が降ろうと自転車での移動です。水道代も減らすため、トイレも誰かが行く時に行って、水を流す回数を減らしています。子ども達もですが、私も服は全ていただき物です。週末や夏休みも子ども達とお出かけをすることもありません。スーパーに行っても必要なものだけを買います。今日は卵だけ。今日はバナナだけ。とかです。削れる所は全て削って生活していますが、毎月プラスになる事はない…貯金する事もできませんが、マイナスにならないように気を付けて生活しています。節約できるものは全て節約していますが、国民健康保険料は支払わないわけにはいかないし、節約できるものではないので正直厳しいです。

5千円は約一日の給料分です。もっと高く国民健康保険料を支払っている人も多いと思いますが、月々約5千円の国民健康保険料は私の収入からは多く感じます。全額免除となると、きちんと、もっと多額の国民健康保険料を支払っている人に対して申し訳なさもあるので、希望としては大人1,000円、子ども1人500円くらいだとそれ程負担に感じることなく支払えるのかな、と思います。

 

以上です。ありがとうございました。