大阪社保協ＦＡＸ通信　　　第999号　2012.4.3　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

大阪府内市町村第5期介護保険料(基準額)判明〜平均月額60,081円月額5,001円、11.5%の値上げ。

最高大阪市(月5,897円年70,764円)、最低豊能町(月4,158円年49,907円)。第4期準備基金繰入平均94.5%、摂津市はなんと繰入ゼロ!?

大阪社保協では第5期介護保険事業計画に関する緊急調査を実施しました。その中から、第5期介護保険料についてお知らせ掲載します。

★最高額は大阪市、最高引き上げ額は河内長野市の1200円。

予想通り、大阪市が大阪府内最高額の月額5,897円引上げ額が1,117円。この基準額というのは、本人が非課税で課税所得＋課税年金収入80万円以上、世帯に課税者がいるケースで、月10万円程度の厚生年金で家族がいる方の場合などです。最低額はこの基準額のほぼ半分となりますので、大変な金額です。

★介護保険料は低所得高齢者にとって国保料より負担が重い。

介護保険料が低所得者にとっていかに高いか。大阪市国民健康保険料と比較すればはっきりとわかります。

◇ 2011年度大阪市65歳以上国保料最低額(7割軽減)　年額21,140円　月額1,761円

◇ 2012年度大阪市介護保険料第2段階　　　　　　　　　　　年額35,382円　月額3,302円　　

※第1段階保険料は生活保護受給者と老齢福祉年金受給者のため第2段階で比較

第５期の介護保険財政負担は国25%、都道府県12.5%、市町村12.5%、40―64歳29%、６5歳以上21%です。６５歳以上高齢者負担は３年ごとに1%ずつ上がることとなっており、介護給付が増えれば負担割合の一番大きい高齢者が最も影響をうける仕組みです。この仕組みのままでは遅かれ早かれ基準額１万円時代が来るのははっきりしており、今後、この負担割合を変えるたたかいが最も重要です。

大阪府内市町村第5期介護保険料一覧　2012.4.3大阪社保協調査

	自治体名	第５期保険料(年額)	第5期保険料(月額)a	第4期　保険料(年額)	第4期　保険料(月額)b	第4期からの引上げ額(円)a-b	引上げ率 a-b b	段階
1	大阪市	70,764	5,897	57,360	4,780	1,117	23.4%	11
2	泉佐野市	66,936	5,578	57,744	4,812	766	15.9%	9
3	岸和田市	65,800	5,483	55,200	4,600	883	19.2%	13
4	能勢町	65,673	5,473	59,038	4,920	553	11.2%	13
5	東大阪市	64,620	5,385	57,216	4,768	617	12.9%	11
6	堺市	64,190	5,349	58,040	4,837	512	10.6%	15
7	貝塚市	63,700	5,308	52,800	4,400	908	20.6%	11
8	河内長野市	63,600	5,300	49,200	4,100	1,200	29.3%	10
9	富田林市	63,560	5,296	55,630	4,636	660	14.2%	10
10	柏原市	63,498	5,291	58,465	4,872	419	8.6%	10
11	高石市	62,940	5,245	51,620	4,302	943	21.9%	10
12	太子町	62,400	5,200	58,340	4,862	338	7.0%	10
13	松原市	62,400	5,200	59,184	4,932	268	5.4%	10
14	吹田市	62,287	5,191	51,079	4,257	934	22.0%	15
15	忠岡町	61,170	5,097	56,070	4,673	425	9.1%	10
16	羽曳野市	61,140	5,095	57,425	4,785	310	6.5%	11
17	和泉市	61,100	5,092	56,600	4,717	375	8.0%	10
18	豊中市	60,672	5,056	51,120	4,260	796	18.7%	11
19	大阪狭山市	60,599	5,050	52,525	4,377	673	15.4%	10
20	くすのき広域連合	59,980	4,998	55,750	4,646	352	7.6%	13
21	八尾市	59,980	4,998	59,750	4,979	19	0.4%	11
22	泉南市	59,976	4,998	57,384	4,782	216	4.5%	13
23	摂津市	59,880	4,990	52,200	4,350	640	14.7%	12
24	大東市	59,760	4,980	54,000	4,500	480	10.7%	11
25	池田市	59,400	4,950	48,600	4,050	900	22.2%	14
26	河南町	59,340	4,935	56,380	4,698	237	5.0%	10
27	枚方市	59,200	4,933	53,800	4,483	450	10.0%	10
28	田尻町	58,440	4,870	52,416	4,368	502	11.5%	9
29	熊取町	58,368	4,864	58,368	4,864	0	0.0%	10
30	箕面市	58,236	4,853	48,000	4,000	853	21.3%	15
31	藤井寺市	57,600	4,800	52,800	4,400	400	9.1%	9
32	岬町	57,330	4,778	57,420	4,785	-7	-0.1%	13
33	千早赤阪村	57,120	4,760	57,270	4,773	-13	-0.3%	10
34	寝屋川市	56,880	4,740	50,880	4,240	500	11.8%	12
35	交野市	55,500	4,625	55,500	4,625	0	0.0%	13
36	阪南市	55,200	4,600	52,800	4,400	200	4.5%	9
37	茨木市	54,600	4,550	46,524	3,877	673	17.4%	10
38	島本町	54,000	4,500	47,520	3,960	540	13.6%	10
39	高槻市	53,000	4,416	46,080	3,840	576	15.0%	12
40	泉大津市	52,560	4,380	44,040	3,670	710	19.3%	10
41	豊能町	49,907	4,158	47,144	3,929	229	5.8%	10
	平均	60,081	5,006	53,885	4,490	516	11.5%

★第４期介護給付費準備基金〜摂津市は１円も繰入をしていない!!

介護給付費準備基金は端的に言うと、「取り過ぎた６５歳以上高齢者の介護保険料」です。大阪社保協や地域社保協、そして介護保険に怒る一揆の会、大生連、年金者組合などは、「取り過ぎ保険料はかえせ。返さないなら全額を繰入れ１円でも引下げよ」との要求運動を2008年から続けています。

第４期中には、大阪府内で最も繰入率が低かった藤井寺市に対して藤井寺社保協が展開した要求運動により、期の途中にも関わらず市はさらに繰入ることを決定し、介護保険料が引きさがりました。

こうした大阪の運動の反映で、今回は殆どの自治体が最大限の繰入をする一方、100%繰入をしていない自治体は未回答の八尾市をのぞき、阪南市93.5%、松原市87.5%、泉南市87.2%、岬町85.5%、茨木市83.9%、島本町79.2%、豊中市69.3%、箕面市49.1%で、摂津市はなんと0％です。

大阪府内市町村第4期準備基金繰入状況一覧　2012.4.3大阪社保協調査

	自治体名	第4期末介護給付費準備基金残高(円)	第5期繰入金額 (円)	繰入率
1	大阪市	3,488,884,164	3,488,884,164	100.0%
2	泉佐野市	0	0
3	岸和田市	0	0
4	能勢町	30,000,000	30,000,000	100.0%
5	東大阪市	1,500,000,000	1,490,000,000	99.3%
6	堺市	871,500,000	871,500,000	100.0%
7	貝塚市	150,000,000	150,000,000	100.0%
8	河内長野市	73,300,000	73,300,000	100.0%
9	富田林市	106,405,000	106,405,000	100.0%
10	柏原市	0	0
11	高石市	50,000,000	50,000,000	100.0%
12	太子町	46,427,000	46,427,000	100.0%
13	松原市	219,056,882	191,700,000	87.5%
14	吹田市	350,000,000	350,000,000	100.0%
15	忠岡町	42,523,397	42,000,000	98.8%
16	羽曳野市	276,164,497	276,164,497	100.0%
17	和泉市	200,000,000	200,000,000	100.0%
18	豊中市	1,174,000,000	814,000,000	69.3%
19	大阪狭山市	210,000,000	210,000,000	100.0%
20	くすのき広域連合	280,000,000	280,000,000	100.0%
21	八尾市			#DIV/0!
22	泉南市	229,456,000	200,000,000	87.2%
23	摂津市	82,070,690	0	0.0%
24	大東市	200,640,000	200,640,000	100.0%
25	池田市	490,079,358	490,079,000	100.0%
26	河南町	66,945,947	66,945,000	100.0%
27	枚方市	1,596,078,507	1,596,078,507	100.0%
28	田尻町	39,000,000	39,000,000	100.0%
29	熊取町	206,876,087	206,876,087	100.0%
30	箕面市	407,665,000	200,000,000	49.1%
31	藤井寺市	273,000,000	273,000,000	100.0%
32	岬町	187,216,000	160,000,000	85.5%
33	千早赤阪村	32,701,000	32,000,000	97.9%
34	寝屋川市	1,110,000,000	1,110,000,000	100.0%
35	交野市	189,458,000	189,458,000	100.0%
36	阪南市	285,800,000	267,115,984	93.5%
37	茨木市	714,834,000	600,000,000	83.9%
38	島本町	145,180,301	115,000,000	79.2%
39	高槻市	1,069,559,000	1,069,559,000	100.0%
40	泉大津市	100,000,000	100,000,000	100.0%
41	豊能町	110,000,000	110,000,000	100.0%
	平均	16,604,820,830	15,696,132,239	94.5%

※ 八尾市からは現時点でも回答がなく、介護保険料データは日本共産党八尾市会議員団からの提供データに基づく。

　

四條畷国保問題〜４月６日全戸ビラ配布(2万3千世帯)、１５日「国保相談会」、１９日市役所交渉決定!!

すでに何度かお知らせしている「四條畷国保問題」ですが、現地で「実行委員会」が結成され、動きだしています。

当初は交渉・話し合いを渋っていた四條畷市ですが、粘り強く要請し、正式に４月１９日(木)に交渉・話し合いをすることとなりました。

大阪社保協では四條畷市でおきている国保問題は、現在の国保行政〜「給付より収納、いのちよりカネ」の象徴的な事例であり、北河内の、そして大阪全体の問題として位置付け取り組むこととしています。

また、四條畷市にはかつては地域社保協がありましたが、長らく活動定しとなっています。地域社保協、つまり住民運動がなければ、このような法令無視の行政となってしまうのだということも今、思い知らされています。

　わたしたちのたたかいの基本は「ローカルからオール大阪、オールジャパンへ」です。地域でのたたかいがあってはじめて大きなうねりとなり変化が生まれることは、摂津国保調査、門真国保実態調査、そして無保険のこども問題、学資保険問題等々で経験してきたことです。

すでに北河内ブロック各社保協に対しては個別にご支援のお願いをしていますが、大阪社保協加盟団体・地域社保協・個人会員のみなさんにも以下の取り組みについてご支援・ご協力を広く訴えます。

★４月６日全戸ビラ配布行動日〜ご支援いただける方大阪社保協までご一報を。

　◇日時　　　　４月６日(金)午前の部１０時集合　　午後の部１３時半集合

　◇集合場所　　�@四條畷市共産党地区委員会　072-879-5016　

(四絛畷市役所の北側すぐ。歩いてなら、忍ケ丘から１５分）

　　　　　　　　�A阿部佳世議員事務所　　　　072-877-6022

(四條畷保健所真向かい。四條畷駅より約１５分）

★4月15日「四條畷国保相談会」を実施。(チラシをご参照ください)

　◇日時　　　　　４月１５日(日)１０時〜１８時

　◇相談会場所　　大東四條畷保健生協訪問介護ステーション「つくしんぼ」２階

　◇相談員登録をお願いします

　　　電話　特設電話を2台設置。　

　　　相談員配置　　2〜3時間を１クールとして�@10-13時　�A13-16時　�B16-18時

　※相談員登録をしていただける方は大阪社保協までご一報ください。

★4月19日に四條畷市と国保交渉・話し合いをします。

　◇日時　　４月１９日(日)午後2時〜4時

　◇会場　　四條畷市役所内201号室

　※集合時間等詳細は午後１時に会場にお集まりください。ご参加いただける方、ご一報ください。