大阪社保協 FAX通信   1065号 2014.2.17                                      

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2月17日、大阪府後期高齢者医療広域連合2月定例議会開かれる〜来期(20142015年度)保険料は1.21%引上げ!!なんと、大阪府が保険料引下げのための財政安定化基金拠出を拒否!!

本日午後、大阪府後期高齢者医療広域連合2月定例会が開催され、傍聴しました。今議会が決算、予算議会にも関わらず、傍聴者には資料も渡さないという運営で、大きな怒りを感じました。

 

★大阪府が保険料値下げのための財政安定化基金からの拠出をなんと「拒否」

今議会で来期(2014年度・2015年度)の保険料が決定しますが、来期の保険料引き下げのために、大阪府が財政安定化基金からの拠出を行わないとしていることが報告され、広域連合議会では、急遽大阪府知事に対して「財政支援を求める意見書」の採択もされました。

財政安定化基金には、国、大阪府、保険料から1:1:1の割合で拠出されており、今回、広域連合では連合長(枚方市長)も直接大阪府に出向き、単年度6億円、合計18億円、2年間で37億円の交付を受けたいと要請しましたが、大阪府は「あくまでも保険制度、応益負担で」と拠出を拒否したとのこと。37億円の拠出があれば、据え置きも可能であったとのこと、大阪府に対して怒りを禁じえません。

 

  保険料は1.21%アップ!!平均保険料は現行83,988円⇒85,005円へ

詳しい資料が配布されなかったのですが、130日に開催された「平成25年度第2回大阪府高齢者医療懇談会」資料として広域連合ホームページにすでにアップされているのでぜひご覧ください。

http://www.kouikirengo-osaka.jp/union/pdf/chat/siryou260130.pdf

 

【保険料提案】

賦課限度額  現行)55万円⇒57万円

現行) 所得割10.17%、均等割51,828

         ↓

提案) 所得割10.41%、均等割52,607円 

【保険料試算】 単身で計算

年金収入203万円 現行)66,887円⇒68,110円     +1,223

年金収入300万円 現行)201,327円⇒205,634円   +4,307

この値上げ案は日本共産党の三人の議員(山崎雅和・摂津市会議員、神田隆生・箕面市会議員、岡田英樹・富田林市会議員)以外の賛成で可決となりました。

 

  9割軽減、8.5割軽減は継続

後期高齢者医療保険料は、国保料の5割、2割軽減にプラスして、収入80万円未満であれば、応能割が9割軽減、80万円以上168万円未満であれば8.5割が軽減されるため、低所得者には相当低額保険料となります。厚生労働省は当初、70歳から74歳までの窓口負担を1割から2割に改悪するのと同時にこの9割軽減、8.5割軽減も段階的になくす方向を出していましたが、4月からの消費税アップにもとない低所得者層に負担が大きくなるため、改悪を中止しました。また、国保の5割軽減、2割軽減と同様に所得基準額を引き上げ、対象を拡大することが決まっています。